子どもが読書に興味を示さない…そんなときに頼りになるのが、スマホやタブレットで楽しめる「デジタル読み聞かせアプリ」です。
画面上の動きや音声に自然と引き込まれ、読解力や想像力といった“非認知能力”を育む効果が期待できます。本記事では、デジタル読み聞かせのメリットや、紙の絵本との違い、さらに親子で取り組む際の具体的なポイントを解説します。
非認知能力とは?【子どもの未来を豊かにする力】
目次
1. デジタル読み聞かせアプリが注目される理由
1-1. 動きや音声が興味を惹きやすい
デジタル絵本や読み聞かせアプリは、キャラクターが動く・効果音が入るなどの演出が可能です。こうした視覚・聴覚への適度な刺激が、子どもの「もっと見たい!」という好奇心を強く引き出すのが大きな特徴です。結果的に集中力が高まり、物語の内容を深く理解する後押しにもなります。
1-2. “想像力”を促すデジタルならではの仕組み
「デジタル=映像が多すぎて想像の余地がないのでは?」と思う方もいるかもしれません。しかし、最近のデジタル絵本は、すべてを映像で説明しすぎないものも増えています。あえて短いアニメーションや音声だけにとどめ、子どもが「次はどうなるんだろう?」と自ら考える余白を残す設計が主流です。これが結果として、読解力や想像力を育む大きな要因になります。
2. 科学的根拠や研究事例
2-1. 紙の本との比較研究
いくつかの研究では、「紙の本」と「デジタル絵本」で読み聞かせを行った場合の子どもの理解度や集中度を比較しています。ある研究では、デジタル絵本を使ったグループの方がキャラクター名やストーリーを覚えやすかったという結果が出ました。
一方で、紙の本では子どもがページをめくる動作にあわせて親子の対話が生まれやすいという利点も指摘されています。つまり、どちらか一方が優れているのではなく、両方に良さがあるため、子どもの年齢や目的に応じて使い分けることが大切です。
2-2. 非認知能力への好影響
デジタル読み聞かせをすると、興味を持続しやすくなることで「最後まで集中して取り組む力」が高まるとの指摘があります。さらに、物語を楽しんだ後に親子で感想を話し合うことで、
- 自己肯定感:自分の考えや意見を受け止めてもらえる体験
- コミュニケーション力:質問や応答を通じて会話を膨らませるスキル
- 思考力・創造性:ストーリーの展開を予測したり、キャラクターの気持ちを考える過程
など、多面的な非認知能力を育てる機会になるとされています。
3. 親子で取り組む具体的アクション
3-1. 親子で10分だけ一緒に読む
忙しい毎日の中でも「10分」であれば取りやすい時間です。いざアプリを開いたら、子どもと画面を一緒に見ながらストーリーを楽しみましょう。大事なのは、子どもが主役になるように声をかけること。「次はどうなるかな?」「どんな音がした?」など問いかけをするだけで、子どもの好奇心をくすぐります。
3-2. 読み終わったら感想を話し合う
物語を最後まで読んだ後は「どの場面が好きだった?」「主人公はなぜあんな行動をしたのかな?」と尋ねてみましょう。子どもの答えが大人の想定外だとしても、まずは受け止めてみることが大切です。そこから新たな発想が生まれることもあり、親子の会話がより深まります。
4. アプリ選びの注意点
4-1. 広告や課金モデルを確認
無料アプリの場合、画面の途中やページ切り替え時に広告が表示されることがあります。子どもが思わずタップしてしまい、予期せぬサイトに誘導されるリスクもあるため、利用前に広告の有無はチェックしましょう。また、定額制か都度課金制か、課金モデルの確認も必須です。
4-2. 時間制限機能の活用
子どもが夢中になりすぎると、タブレットの使いすぎにつながる恐れがあります。アプリ自体に利用時間を管理できる機能がついているものを選んだり、デバイスの機能を活用して時間制限をかけるなど、あらかじめルールを設定するのがおすすめです。
4-3. 言語レベルや操作性を確認
年齢や読解力に合わない難易度のアプリを使うと、子どもが内容を理解できずに飽きてしまう可能性があります。レビューやサンプル画面を確認し、言語のレベルや操作のしやすさが適切かどうかを見極めてください。
5. おすすめのデジタル読み聞かせサービス
英語脳を育むアプリ「絵本ナビえいご」
英語絵本にたくさん触れる「多読」のスタイルで、子どもでも自然に英語が身につきやすいと注目のアプリです。
人気の英語絵本や童謡童話などが1,000冊以上読み放題。さらにネイティブの読み聞かせ音声や発音ゲーム機能など、続けやすい仕掛けが豊富に揃っています。
- ネイティブによる読み聞かせ機能で、正しい英語の音に親しめる
- 発音ゲームで、AIが音声をスコア化してくれる
- 動画やゲーミフィケーション要素で、学習が飽きにくい
- 未就学児から大人の英語学習の「やり直し」まで、家族みんなで共有可能
無理なく続けられる“英語多読”をぜひ体験してみてください。
6. まとめ
デジタル読み聞かせアプリは、音や動きで子どもの注意を引きつけながら読解力や想像力を育める便利なツールです。紙の絵本と併用することで、親子の読書体験をより多彩に演出できます。ただし、広告や課金形態、子どもが使いすぎるリスクなどの注意点もあるため、目的に合ったアプリを慎重に選びましょう。
忙しい日々の中でも「一日10分の親子時間」をつくり、その後に感想を共有するだけで、子どもの自己肯定感やコミュニケーション力などの非認知能力が自然と育ちます。ぜひデジタル読み聞かせを取り入れて、親子で楽しく新しい読書体験を味わってみてください。
非認知能力とは?【子どもの未来を豊かにする力】
デジタルと紙、それぞれの良さを上手に組み合わせながら、これからの時代に求められる豊かな学びを親子で楽しんでいきましょう。
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