子どもの「やりたい」を引き出すゲーミフィケーションの魔法!

ゲーミフィケーション

子どもがどうしてもすべきことをしてくれない、、」と悩む親御さんは多いのではないでしょうか?

本記事ではそんな方向けに、ゲームのメソッドを使って人と夢中にさせるメソッド「ゲーミフィケーション」が子どものやる気を引き出すのにいかに有効か、というお話をさせていただきます。

この記事の概要

本記事では、ゲーミフィケーションを子どもの教育や子育てに活用し、自発的に学びたいと思う気持ちを引き出す方法について説明します。

 

ゲーミフィケーションとは?

ゲーミフィケーションの説明

ゲーミフィケーションとは、ゲームの要素をゲーム以外に状況に取り入れることで、楽しさや達成感を与える手法です。具体的には、以下のような要素を用いて、人のモチベーションを向上させていきます。

  • ポイント
  • バッジ
  • ランキング
  • 数値化
  • 可視化
  • レベルアップ
  • などのゲーム要素を用いて、参加者のモチベーションを向上させます。

少し分かりにくいと思いますが、例えば、夏休みに毎日プールに通ったらカードにスタンプを押してもらえましたよね?

まさにあれが、ゲーミフィケーションの一つの事例です。本来やりたくないことや面倒なこともゲーム化してしまうことで、子どもたちがまるでゲームに取り組むかのように夢中に楽しみながら取り組んでくれる確率が上がるのです。

教育や子育てにおけるゲーミフィケーション活用の事例

また、そういったゲーミフィケーションの要素をスマホアプリやwebサービスに活用している事例もあるので簡単に2つ紹介します

  1. Duolingo
    Duolingoは外国語学習アプリで、ミニゲームやポイント制を用いて学習を楽しく進められる仕組みがあります。
    本来子どもや英語に不慣れな人が消極的になってしまう語学学習をゲーム化することで主体的な学習意欲を引き出している好事例です。

  2. Kahoot!
    Kahoot!はオンラインクイズプラットフォームで、教育現場でのクイズやゲームを通じて子どもたちの学習意欲を高めてくれます。
    筆者は中高生向けのキャリア教育を行うプロボノに所属しているのですが、合計3時間ある講義で15分おきにKahootを使ったミニクイズを実施したら子どもの集中力が持続した、という良い思い出があります。

ゲーミフィケーションが引き出す子どもの動機

そもそも動機には内発的動機と外発的動機がある

動機は、行動の原因となる心の働きですが、実はその動機には内発的動機外発的動機という2つの動機が存在します。

内発的動機は、自分自身の興味や好奇心から行動することで、外発的動機は、報酬や評価など外部からの刺激によって行動することをそれぞれ指します。

また研究によれば、内発的動機が強いほど学習成果が向上しやすいことが示されており、勉強・学習とも関係が高いものなのです。(Ryan & Deci, 2000)。

*内発的同期についてはこちらで詳しく解説しています

 

ゲーミフィケーションは、外発的動機からはじめて内発的動機を引き出す

さて、本題のゲーミフィケーションですが、ゲーミフィケーションの各種メソッドは、導入当初は報酬や達成感などの外発的動機を利用して、子どもの興味を引きつけるものです。

ただし、子どもたちはゲームの要素に興味を持ち、続けることで最初は外発的な動機だったものが、好奇心など内発的な動機に変わっていきます。

これにより、子どもたちには自ら学びたいと思う気持ちが育つ、というのがDuolingoなどに代表されるように教育領域においてゲーミフィケーションが注目されている理由です。

 

今すぐ家庭で実践できるゲーミフィケーションの活用例

最後に、子どもが自発的に学ぶ力を引き出すために、家庭でも簡単に実践できるゲーミフィケーションの活用例を3つ紹介します。

①ポイント制を導入しよう

子どもが家事や勉強を頑張った際に、ポイントを与えるシステムを導入するというは、よく用いられる方法。

ポイントが一定数貯まると、特別なご褒美やプレゼントがもらえるように設定しましょう。物理的もしくはスマホ上でスタンプカードを用意してあげると子どものテンションが上がります。

②クイズ大会を開催しよう

勉強の復習や新しい知識の習得を目的としたクイズ大会を家族で開催してみるのも1つの手。正解するたびにポイントがもらえ、最後に勝者には特別なご褒美が与えられるように設定することで、子どもの学習意欲が向上します。

これは、単に学習というだけではなく家族のポジティブなコミュニケーションを引き出すことにも繋がります。

③目標達成カードを作ろう

ゲームミフィケーションのメソッドには、「ゴールの設定」というものがありますが、それを活用したアクションです。

学期はじめなどに子どもが目標を立てたら、それを可視化する目標達成カードを一緒に作ってみましょう。

できれば、最終ゴールだけではなく中間ゴールとして各種のステップをカードに記入し、達成するたびにステッカーやシールで飾ることで、子どもは達成感を感じられ、次のステップに取り組みたくなります。

 

記事のまとめ

ここまで読んでいただきありがとうございました。

ゲーミフィケーションは、子どもの「やりたい」という気持ちを引き出す魔法のような手法です。教育や子育てにおいて、ゲームの要素を取り入れることで、子どもたちが自発的に学びたいと感じる環境を作り出すことができます。

外発的動機を利用して興味を引き、その後内発的動機で学びたいと思うようになるプロセスを促進することが、ゲーミフィケーションの力です。

子どもの成長に役立つゲーミフィケーションをうまく活用し、楽しく学ぶ環境を提供しましょう!

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