【要約』『図で考えるとすべてまとまる』考えがまとまらないあなたへ

BOOK

 本ブログでは何冊か「図解思考」のビジネス書を紹介していますが、今回は、「アイデアを図で発想・整理・伝達」することに資する一冊です。

「図で考えるのが大切なのはわかるけど、図をどう使えばいいかわからない」「図を使った発想・整理の方法がわからない」という方に読んでいただきたい内容になっています。読み終わった後は、プロジェクトリーダーを急に任された場合でも、「図解」という武器を使って成功に導くことができるでしょう。

 今回は、本書で紹介されている、図の使い方7パターンを紹介します。どれも明日の仕事からつかえるものですので、是非ご活用下さい。

① モノゴトを分解して考える「因数分解のパターン」
② モノゴトを分類して考える「マトリックスのパターン」
③ 頭を整理する「表パターン」
④ 比べることで良いものを際立たせる「比較のパターン」
⑤ 時間を可視化する「線表のパターン」
⑥ アイデアをシンプルに伝える「コンセプトのパターン」
⑦ モノゴトの流れを捉える「プロセスのパターン」

① モノゴトを分解して考える「因数分解のパターン」

  • メリット:大きな問題や複雑な問題に取り組む際に、アイデアを考える切り口を与えてくれる
  • 想定使用シーン:具体的に何から手を付けたらいいかわからない時。要素を分解して考えたいとき。
  • ポイント:最初は、発想を広げて、アイデア(要素)をできるだけたくさん出す。その後、優先順位の高いものとそうでないものに分けて削っていく。
  • 例:売上アップ案


② モノゴトを分類して考える「マトリックスのパターン」

  • メリット:モノゴトの関係性、優先順位が明らかになる
  • 想定使用シーン:どこの市場向けに新商品を活溌すべきか考える時、どの施策に注力すべきかわからない時
  • ポイント:新規と既存、すぐに実行できると時間がかかる、インパクトが大きいと小さい等、整理するための判断軸を工夫する
  • 例:アプローチする顧客と提供する商品の整理

 

 

③ 頭を整理する「表パターン」

  • メリット:たくさんある情報が簡単に整理できる
  • 想定使用シーン:マトリックスでまとめきれないほど多くの情報があるとき、会議でいろいろな人が意見を言ってまとまらない時
  • ポイント:討議している項目は何かを考える(ex,社員へのアンケートを実施したい→アクション、時間がかかりそうだ→実現までの時間)
  • 例:To Doリスト

 

 

④ 比べることで良いものを際立たせる「比較のパターン」

  • メリット:モノゴトの違いを明らかにできる
  • 想定使用シーン:何かを比べてどちらがいいのか検証したいとき、モノゴトの違いを示したいとき
  • ポイント:それぞれの検証項目に従って、◎〇△×をつけていく(△は判断を先延ばしにしているだけの為極力使わない)
  • 例:セールスポイント

 

 

⑤ 時間を可視化する「線表のパターン」

  • メリット:目に見えない時間が誰でもわかる形にまとめられる
  • 想定使用シーン:スケジュールをチームで共有する時、仕事の計画を立てる時
  • ポイント:タスクと時間を可視化するだけで、「その期間だと無理だからもっと前から始めよう」等アクションに落とす
  • 例:マーケティング計画

 

 

⑥ アイデアをシンプルに伝える「コンセプトのパターン」

  • メリット:簡単に、かつ分かりやすくモノゴトの特徴を表現できる
  • 想定使用シーン:自社の商品やサービスの特徴を伝える
  • ポイント:コンセプトを表現するためには、まずそのコンセプトを構成する要素がいくつあるかを考える。その構成要素の数だけ丸を書く。書いた丸同士の関係性を考える(ex,重なっている、順番になっている、つながっている)
  • 例:商品コンセプト

 

 

⑦ モノゴトの流れを捉える「プロセスのパターン」

  • メリット:モノゴトをステージ事に分けて考えられる
  • 想定使用シーン:手順を説明する。 購入フローを整理する。
  • ポイント:プロセスが何ステップに分かれているかを考える。そのステップの数だけ、ホームベース型の図形を書く。
  • 例:中長期計画

 

 

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